シャドーイングのやり方を徹底解説! 英語を効果的に勉強できます
英語学習者の悩みの上位に必ず挙がるのが、リスニング力の向上。
ネイティブスピーカーの会話についていけない、映画や音楽の歌詞が聞き取れない…。
そんな悩みを抱えている人におすすめなのが、シャドーイングです。
シャドーイングは、英語を聞きながら、そのまま真似して声に出す学習法。
リスニング力とスピーキング力を同時に鍛えられる、とても効果的な方法なんですよ。
この記事では、シャドーイングのやり方を徹底的に解説します。
正しいやり方を身につけて、英語力アップを目指しましょう!
シャドーイングとは?その効果と目的を理解しよう
シャドーイングを始める前に、その効果と目的を正しく理解することが大切です。
ここでは、シャドーイングの基本的な概要を説明します。
シャドーイングの定義と由来
シャドーイングとは、英語音声を聞きながら、ほぼ同時に声に出して真似る学習法のこと。
「shadow」は「影」、「-ing」は「~すること」を表し、直訳すると「影について行くこと」となります。
まるで影のように、音声に遅れることなくぴったりとついていく様子から、この名前がつきました。
これを繰り返し行うことで、英語の音やリズムが自然と体に染み込んでいくというわけです。
シャドーイングの効果と目的
シャドーイングの主な目的は、リスニング力の向上です。
英語特有の音の変化やつながりを実際に真似ることで、聞き取る力が格段に上がります。
また、音読とは異なり、文字を見ずに音声だけを頼りにするため、集中力も鍛えられます。
さらには、スピーキング力の強化にも効果が期待できます。
英語を声に出すことで、発音やイントネーションが自然と身につき、話す力が向上します。
リスニングとスピーキングを同時に鍛えられるのが、シャドーイングの大きな魅力なのです。
シャドーイング以外のリスニング学習については、以下の記事を参考にしてみてください♪
シャドーイングのやり方:基本的な4つのステップ
ここからは、シャドーイングの具体的なやり方を解説します。
基本的なステップは以下の4つ。
これらを順番に行うことで、効果的にシャドーイングを進められます。
Step 1:教材選び(レベルと内容を吟味しよう)
まずは、シャドーイングに使う教材選びから始めましょう。
自分の現在の英語レベルにあった教材を選ぶことが大切です。
易しすぎても難しすぎても、効果的な学習は望めません。
リスニング教材や音声付きの英語テキストなど、自分に合ったものを探してみてください。
また、内容も自分の興味のあるトピックを選ぶと、モチベーションを保ちやすいですよ。
Step 2:音声を聞く(内容理解と音のイメージ作り)
教材が決まったら、まずは音声を通して聞いてみましょう。
この段階では、内容を理解することと、英語の音やリズムをイメージすることが目的です。
分からない単語があれば調べ、大まかな意味を把握します。
そして、シャドーイングをする前に、音声の特徴をつかんでおきましょう。
単語のつながり方、イントネーションの上げ下げ、話すスピードなどに注意して聞いてみてください。
Step 3:スクリプトを見ながら音声に合わせて読む
内容と音のイメージがつかめたら、今度はスクリプト(書き起こしたもの)を見ながら音声に合わせて読んでいきます。
音声の直後に続けて声に出すのがポイント。
最初のうちは、音声についていくのが精一杯かもしれません。
でも、徐々にタイミングをつかめるようになってきたら、音声と同時に声を出すように意識してみてください。
難しい場合は、一文ずつ区切って練習するのも効果的ですよ。
Step 4:音声のみに合わせてシャドーイング
スクリプトを見ながらのシャドーイングに慣れてきたら、いよいよ音声のみを使った本格的な練習です。
スクリプトに頼らず、聞こえた音をそのまま真似して声に出していきましょう。
聞いた通りに正確に再現することを意識してください。
速いスピードの部分は何度も繰り返し、粘り強く練習を重ねることが大切。
ネイティブの発音やイントネーションに限りなく近づけるよう、意識して声を出し続けましょう。
シャドーイングの応用的なやり方:レベルアップ編
シャドーイングの基本的なやり方を押さえたら、さらなるレベルアップを目指して応用的な練習にチャレンジしてみましょう。
ここでは、より実践的な力を身につけるためのヒントをご紹介します。
ディクテーション(書き取り)と組み合わせる
シャドーイングの効果をさらに高めるには、ディクテーション(書き取り)と組み合わせるのがおすすめ。
一度シャドーイングした後、今度は音声を聞きながら、聞こえた英語を書き取っていくのです。
書き取ることで、単語のスペリングや文の構造が自然と頭に入りやすくなります。
また、自分の聞き取りの弱点を知るきっかけにもなるでしょう。
書き取った内容は、後からスクリプトと見比べて確認することをおすすめします。
オーバーラッピング(重ねてシャドーイング)
シャドーイングに慣れてきたら、オーバーラッピングという技術を取り入れてみましょう。
これは、話し手の言葉が終わる前に、後に続いて発話する練習法です。
つまり、相手の言葉と自分の言葉が一部重なるようにシャドーイングするわけですね。
実際の会話では、相手の話の終わりを待ってから話し始めるのではなく、タイミングを見計らって会話に入っていく必要があります。
オーバーラッピングの練習は、そのような実践的な会話スキルの向上に役立つでしょう。
ロールプレイングシャドーイング
より実践的な練習がしたい人には、ロールプレイングシャドーイングがおすすめ。
これは、登場人物になりきって、セリフをシャドーイングする方法です。
映画や海外ドラマの一場面を使って、登場人物のセリフを真似してみましょう。
感情を込めて演技をすることで、よりリアルな英語表現が身につきます。
また、場面の雰囲気から言葉の使い方や口調を学ぶこともできるでしょう。
普段の会話でも役立つ、実践的な表現力が養えるはずです。
シャドーイングを効果的に行うためのコツ
ここまで、シャドーイングのやり方について詳しく説明してきました。
最後に、シャドーイングを効果的に行うためのコツをいくつかご紹介します。
毎日続けること(習慣化が大切)
シャドーイングの効果を実感するには、毎日続けることが何より大切。
一日10分でも構いませんので、毎日練習する習慣をつけましょう。
朝起きたらシャドーイング、通勤電車の中でシャドーイング、など自分なりのルーティンを決めるのがおすすめ。
続けるためには、無理のない計画を立てることが何より大切だと覚えておいてくださいね。
集中できる環境を整える
シャドーイングは集中力を要する作業。
集中できる環境を整えることが、効果的な練習につながります。
静かな部屋で一人で行うのが理想的ですが、それが難しい場合は、ヘッドホンを使うのも一つの手。
周りの雑音を遮断し、音声に集中できる環境を作りましょう。
また、集中力が続く時間帯を選ぶことも大切。
自分のベストコンディションで練習できるよう、工夫してみてください。
英語の発音の基礎を学ぶ
シャドーイングを始める前に、英語の発音の基礎を学んでおくことをおすすめします。
母音や子音の発音方法、音の繋がり方、などを理解しておくと、シャドーイングがスムーズに進みます。
特に、日本語にない音の出し方をマスターしておくことが大切。
例えば、「th」「r」「l」などの発音は、意識的に練習しておくと良いでしょう。
正しい発音ができるようになってから、シャドーイングに臨むことをおすすめします。
シャドーイングに最適な教材の選び方
シャドーイングを効果的に行うには、自分に合った教材選びが大切だとお伝えしました。
では、具体的にどのような教材を選べば良いのでしょうか。
ここでは、シャドーイングに最適な教材の選び方について、詳しく解説します。
自分のレベルにあった教材を選ぶ
まずは、自分の現在の英語レベルに合った教材を選ぶことが大切です。
簡単すぎる教材では、リスニング力の向上は望めません。
かといって、難しすぎる教材を使っても、ついていくのに必死で、効果的な練習はできないでしょう。
目安としては、教材の内容が7~8割程度理解できるレベルが適しています。
聞き取れない部分があっても、概要が理解できる程度の教材を選びましょう。
興味のあるトピックの教材を選ぶ
シャドーイングを長く続けるには、モチベーションの維持が欠かせません。
自分の興味のあるトピックの教材を選ぶことで、飽きずに練習を続けられます。
例えば、スポーツが好きな人は、スポーツ関連のニュース記事や実況中継の音声を使ってみるのも良いでしょう。
自分の趣味や関心事に関連する教材を選ぶことで、学習へのモチベーションを高く保てます。
音声の質が良い教材を選ぶ
シャドーイングでは、音声の質も重要なポイント。
音声が不明瞭だったり、雑音が多かったりすると、聞き取りにくく、正確な練習ができません。
ネイティブスピーカーの発音が明瞭で、音質の良い教材を選ぶようにしましょう。
オンライン英会話教材や、語学学習用のポッドキャストなどは、音声の質が高いのでおすすめです。
スクリプトが付属している教材を選ぶ
シャドーイングの練習では、音声のスクリプト(書き起こし)があると便利です。
スクリプトを見ながら音声を確認することで、よりスムーズに練習を進められます。
また、スクリプトがあれば、単語のスペリングや文法構造の確認もできるでしょう。
音声教材を選ぶ際は、スクリプトが付属しているかどうかもチェックしておくと良いですね。
英文法の勉強方法についてはこちらの記事で詳しく紹介しています!
シャドーイングを楽しく続けるためのアイデア
シャドーイングを長期的に続けていくには、楽しみながら練習できることが大切。
ここでは、シャドーイングを楽しく続けるためのアイデアをいくつかご紹介します。
お気に入りの映画や海外ドラマを使う
好きな映画や海外ドラマを使ってシャドーイングをするのは、モチベーションを保つのに効果的。
セリフを覚えるまで何度も繰り返し練習することで、リスニング力とスピーキング力が自然と身についていきます。
字幕を表示させながら練習すれば、内容理解も深まるでしょう。
自分の好きな作品を使って、楽しみながらシャドーイングを続けてみてください。
音楽を使ったシャドーイング
英語の歌を使ったシャドーイングも、楽しく練習できるアイデアの一つ。
お気に入りのアーティストの曲を使って、歌詞に合わせてシャドーイングしてみましょう。
歌には感情があふれているので、表現力豊かな英語を学ぶことができます。
また、リズムに乗って練習できるので、英語の抑揚やイントネーションが自然と身につくでしょう。
自分の好きな音楽を使って、楽しくシャドーイングを続けてみてくださいね。
友達や家族と一緒にシャドーイング
一人で練習を続けるのは、時として孤独に感じることもあるかもしれません。
そんな時は、友達や家族と一緒にシャドーイングをするのがおすすめ。
互いに練習し合うことで、モチベーションを高く保てるでしょう。
上手く発音できた時は褒め合い、間違えた時は助け合う。
そんな風に協力し合いながら練習を続ければ、きっと楽しく英語力を伸ばせるはずです。
まとめ:自分に合った教材とやり方で、楽しくシャドーイング!
シャドーイングに最適な教材の選び方と、楽しく続けるためのアイデアについて紹介しました。
自分のレベルや興味に合った教材を選び、音声の質やスクリプトの有無にも注目しましょう。
また、好きな映画や音楽を使ったり、友達と一緒に練習したりするのも効果的。
自分に合ったやり方で、楽しみながらシャドーイングを続けることが何より大切です。
工夫を重ねながら、長期的に練習を続けていきましょう。
きっと、気づかないうちに英語力が向上しているはずですよ!
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