TOEIC点数のレベル目安は?目的別に何点とれれば良いか解説!
TOEICは企業などでビジネスパーソンの英語力を評価する試験として広く利用されています。TOEICの受験者数は年々増加しており、2022年には約250万人が受験しています。TOEICの点数は5点刻みで990点満点で示され、点数によって英語力のレベルが分かれています。
では、TOEIC受験者の目的に応じて、何点取れればよいのでしょうか。この記事では、各レベル別の英語力と、目的別のおすすめのスコア帯を詳しく解説します。
TOEICスコアの目標設定にも
役立ててくださいね!
TOEICのレベル別の点数帯と英語力
TOEICの点数はおおよそ以下の3段階に分かれています。
490点以下: 初級レベル
この点数帯は日常生活の基本的な英語力しかありません。簡単な挨拶や指示の理解、基本的な文章の読解はできますが、ビジネスの現場では対応が難しい低い英語力です。
スコア | 英語力 |
350点未満 | 日常の簡単な会話は理解できますが、ほとんどビジネスには対応できません。 |
350〜450点 | 簡単な日常会話程度なら理解できますが、スピードの速い会話や難しい文章は理解が困難です。 |
450〜490点 | ゆっくり話された日常会話なら理解できますが、専門用語や複雑な文章は苦手です。 |
490点から730点: 中級レベル
490点を超えてくるとなると、日常会話や簡単な説明文などを理解できるようになります。しかし、細かい指示を聞き落としたり、難解な文章を読み違えるなど、まだ一定の制限があります。
スコア | 英語力 |
490〜600点 | 自然なスピードの日常会話や、簡単な説明文は理解できますが、難解な内容になると理解が追いつきません。 |
600〜730点 | ある程度の会話や文章なら理解できますが、細かい部分を見落とすことがあり、専門的な内容は困難です。 |
730点から860点: 上級レベル
730点以上は上級レベルといえます。ネイティブスピーカーの自然な会話を理解でき、新聞や雑誌の記事なども読めるようになります。ビジネスの場面でも、ほとんどの内容に対応できるレベルです。
スコア | 英語力 |
730〜860点 | ネイティブスピーカーの話す内容を理解でき、一般的な書面も読めます。ただし、細かいニュアンスを読み違えることがあります。 |
860〜980点 | 言外の意味や論理的な議論も理解でき、高度な専門資料も読めるレベルです。 |
980点〜 | ネイティブスピーカーと同等かそれ以上の英語力を持ち、どんな高度で専門的な内容でも対応できます。 |
目的別に必要なTOEICのレベルは?
TOEICはさまざまな目的で受験されていますが、主な目的としては「就職活動」「転職や昇進」「海外赴任や出張」などがあげられます。受験者の目的に合わせておすすめのスコア帯を紹介します。
就職活動の場合
新卒者の就職活動において、企業はTOEICのスコアを英語力の目安としてみています。一般的な目安は以下の通りです。
- 490点以上…基本的なコミュニケーション能力があると評価されます。
- 600点以上…社内の簡単な打ち合わせや手順書の理解が可能なレベル。
- 730点以上…社内の重要な会議に出席し、対応できるレベル。
- 860点以上…グローバル企業で高い英語力が求められる仕事に就けるレベル。
就職活動では、できるだけ高い点数を取ることが有利になります。480点未満の低い点数では、企業から英語力が不十分と見なされる可能性があります。一般的な目安として600点以上があれば望ましいでしょう。ただ、業種や職種によっては730点以上が求められることもあります。グローバル企業を志望する場合は860点以上が理想的です。
転職や昇進の場合
転職や昇進の場合もTOEICの点数は重要視されます。転職や昇進を有利に進めるには730点以上が理想的です。英語を苦手とされている中高年層にとっては、転職の際に求められるTOEICのハードルが高いと感じられるかもしれません。転職や昇進時のTOEICスコア別の印象は以下の通りです。
- 490点以上…簡単な打ち合わせや資料が理解できる最低ライン。
- 600点以上…重要な会議にも出席でき、対応できるレベル。
- 730点以上…英語の重要度が高い部署や海外拠点への異動に対応できる。
- 860点以上…高度な英語力が必要な責任者クラスの仕事に就ける。
多くの企業が730点以上の英語力があれば、重要な業務に対応できると考えているためです。管理職へのさらなるキャリアアップを視野に入れるなら860点以上が望ましいでしょう。
海外赴任や出張の場合
ビジネスパーソンが海外勤務や出張をする際も、TOEICの点数は大きな目安になります。以下がレベル別の海外での英語使用状況です。
- 490点以上…簡単な会話程度なら可能。
- 600点以上…日常会話や資料の理解は可能だが、議論には不安が残る。
- 730点以上…ミーティングや交渉にも対応でき、重要な打ち合わせもできる。
- 860点以上…言外の意味やニュアンスまで理解でき、高度な議論にも参加できる。
日常会話程度なら490点以上があれば可能ですが、ビジネスの場面では600点以上が必須といえます。しかし、契約交渉や重要な会議への出席を考えると730点以上が理想的でしょう。ただし、長期の海外赴任で重要な役割を担う場合は860点以上があると安心できます。
このように、TOEICのスコアは目的に応じて求められる水準が異なります。就職活動、転職・昇進、海外赴任・出張など、自分の目的に合わせてTOEICの点数目標を設定し、計画的に学習を進めましょう。英語力があれば、キャリアにも大きなメリットがあります。
英語が苦手でも大丈夫! これさえ心掛ければ英語は伸びる
ここまでTOEICの点数とレベル目安について説明してきました。しかし、英語が苦手で点数が伸び悩んでいる人も多いのではないでしょうか。英語を得意分野とするのは難しいと感じる人も多いかもしれません。そんな場合こそ、次の3点に気をつけて学習に取り組めば必ず英語力は伸びます。
1. 英語学習に前向きな姿勢を持つ
英語は習慣化できるスキルです。毎日継続して学習することが最も大切なポイントです。英語が苦手だと感じていても、前向きな姿勢で少しずつ取り組めば必ず実力は付きます。焦ることなく、着実にステップアップできるよう心掛けましょう。
2. ゲーム感覚で楽しく学習する
英語の学習は楽しくなければ続きません。暗記を強いられるのではなく、リスニングの練習をゲームのように楽しむ、映画を見ながら語彙を自然と覚えるなど、自分なりの工夫をすると良いでしょう。楽しみながら无理なく続けられるよう学習方法を見直すことが大切です。
3. スコアに捉われず確実な力をつける
TOEICのスコアだけを気にするあまり、本当の英語力が伴っていない人も多くいます。点数に捉われすぎず、確実に英語の読む・聞く・話す・書くといった力を一つひとつしっかり身につけることが大切です。そうすれば必ずTOEICの点数も上がっていきます。
英語が苦手だと感じていても、前向きな姿勢と工夫次第で誰でも英語力は伸ばせます。焦らずに楽しみながら、着実に英語の基礎力を養っていけば、いつかは目標のTOEICスコアも手に入ります。諦めずに学習を継続することが何よりも重要なのです。
4. 確実に伸ばすには語学留学が最適
TOEICのスコアを確実に伸ばしたい方には「語学留学」がおすすめです。実際に海外に滞在して英語漬けになることで、短期間で効率よくTOEICのレベルを上げられます。
語学学校によってはTOEIC対策に特化したコースを提供しているため、学校選びの際に聞いてみることをおすすめします。
まとめ
TOEICのスコアは就職活動や転職・昇進、海外赴任・出張など、さまざまな目的で利用されています。点数によって英語力のレベルが分かれ、求められるスコアが変わってきます。これらの目安を参考に、自分の目標に合わせたTOEICの点数を設定し、計画的に対策を行うことがポイントです。
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